協会ニュース 2001/07/25 流通サービス関係シンポジウムを開催
平成13年7月25日、広島インテスにて、『経営に役立つ「物流改革」−企業におけるロジスティクス構築の将来方向を探る−』をテーマとするシンポジウムを多数の参加者のもと開催しました。
三島食品(株)および日本通運(株)による事例発表と質疑応答、引き続いて、長村俊則広島大学経済学部非常勤講師の講演をいただき、物流改革の最前線における先進企業の取り組み等について、理論と実践の両面から理解の深まったシンポジウムとなりました。
三島食品(株)宗利氏
事例発表1

「物流からロジスティクスへ」
発表者:三島食品(株)物流センター本部統括マネージャー 宗利俊幸氏

物流センター開設により、物流から、原材料の保管を含む、ロジスティクスへの移行を図るという全社的物流革新を目指す中で、ピッキング作業の改善およびロケーション管理の改善という現場に密着した活動によって、着実な成果をあげている事例でした。

日本通運(株)薄田氏

事例発表2

「当社のロジスティクスへの取り組み」
発表者:日本通運(株)本店営業生活関連営業部 食品営業部長 薄田春男氏

運輸業界の厳しい競争環境の中で生まれ、今後の物流の方向性を示唆する、サードパーティ・ロジスティクス(3PL)の具体的事例や業界リーダー企業としての日本通運の取り組みについて分かりやすい説明があり、物流改革を進める先進モデルとして参考となる事例でした。

広島大学経済学部 長村氏講演

「ロジスティクス革新」−概念と改革事例
広島大学経済学部 非常勤講師 長村俊幸氏

ロジスティクス革新とは、物流と情報に焦点を当てた、営業・生産・調達・物流等全社的な業務革新」と定義され、供給側だけでなく受注側も含めた総合的な革新が重要であることが体型だった説明によって理解できました。事例についての理論的なフォローもあり、全般的に分かりやすい講演でした。